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細められた翡翠の目が、あんまり綺麗で優しかったから。
だけど言ってる事は無茶苦茶だ。
「オレはおまえに惚れてんだ。そういう事だからよろしく頼むな」
「・・・・・・・へぇ?」
つい間抜けな声が出ちまったのも無理はねえ。
開いた口が塞がらねえとは正にこのことだ。
こいつ、どっかおかしくなっちまった?
魔女に操られてた後遺症か?
それか平気な顔してすげー熱あったりして。有り得る。
「・・・あんた、ダイジョーブかよ?」
ちょっとマジで心配になって、そのカタチのいい額に手を当ててみた俺だった。
ぜってーに、こんなお遊びにはすぐ飽きんだろうと思ってた。
それなのに!
ああ、まったく馬鹿げてる!
まさかこんなジタイになるとは想像だにしてなくて。
こめかみが引き攣る。胃のあたりがムカムカする。
わかってんのか?
あんたの所為だろ?
あんたがあんなこと言わなけりゃ、俺はこうして、こんな憤死しそーな醜態を晒さないで済んだってのに!
「・・・んだよゼル、何が気に入らねえんだ」
「・・・・・・」
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